失業率18年ぶり4%台/県内6月
県「グッジョブ運動の成果」
【那覇支社】県企画部統計課は30日、県内6月の完全失業率が4・9%と前年同月比で1・7ポイント改善したと発表した。県内の完全失業率の4%台は1995年6月の4・9%以来18年ぶり。
県商工労働部の小嶺淳部長は同日、「雇用情勢を全国並みに改善する目的で、県民一丸となって取り組むみんなでグッジョブ運動の結果が完全失業率を18年ぶりに4%台に改善した」とコメントした。
完全失業者数は3万3000人と前年同月比で1万1000人減り、9カ月連続の減少。男女別で男性が8000人、女性は3000人それぞれ減少した。
離職理由別の完全失業者のうち、「定年・雇用契約満了」は5000人で前年同月比2000人、「勤め先都合(倒産・リストラ)」は5000人で前年同月比5000人それぞれ減少した。
「自己都合」は1万3000人と前年同月比で1000人増えた。
6月の就業者数は64万1000人で前年同月比1万7000人増となり14カ月連続の増加。男女別で男性は1万人、女性が8000人それぞれ増えた。労働力人口(15~64歳)は3000人増えて67万4000人。
沖縄労働局が同日発表した6月の有効求人倍率(季調値)は0・51倍で前月比0・01ポイント低下し、4月以降3カ月連続の0・5倍台で推移している。
新規求人数(原数値)は6099人で、前年同月比8・5%(476人)増と6カ月連続の増加。
産業別の増加率は▽建設業55・6%▽宿泊業・飲食サービス業29・3%▽製造業13・0%▽サービス業9・5%▽運輸業・郵便業8・4%-だった。