徴収率、目標91・3%に設定/13年度市税
収納額は45億8800万円
宮古島市税徴収対策会議(議長・長濱政治副市長)は1日、2013年度の第1回会議を市平良庁舎で開き、同年度の市税徴収基本方針などを決めた。徴収率目標は前年度と比べ0・5ポイント増の91・3%(現年課税分97・4%、滞納繰越分27・0%)に設定。収納額は、現年度分44億7164万円と滞納分1億1650万円を合わせ、45億8814万円にした。
会議では12年度の市税徴収実績も報告され、徴収率は90・8%と前年度を0・7ポイント上回った。徴収した額は、45億5895万円。内訳は市民税16億7026万円、固定資産税23億7564万円、軽自動車税1億6047万円、市たばこ税3億4580万円、鉱産税70万円、入湯税606万円となった。
差し押え手続きは、2447件(822人)に対して行い、徴収額は1億1225万円に上った。給与や預貯金、不動産などを差し押さえた。
記者会見した下地敏彦市長は、06年に納税課を設置した以降、徴収率が年々上昇していることは「取り組みの成果の現れ」と評価。要因には、滞納整理(督促状、催告書送付など)の早期着手と滞納処分(財産差押)の徹底を挙げた。
13年度については「自主財源の確保が重要なことや、税負担の公平性という観点から徴収率の向上に努める」と、方針を示した。
今年度は、休日や夜間でも対応できる「コンビニ納付」を開始した。今年度に入って、軽自動車税をコンビニで納付した件数の割合は41・3%、住民税が45・2%と好調な出足しとなった。
徴収率を上げるための行動計画には、滞納者対策の強化や滞納者実態把握の強化-などを盛り込んだ。
滞納者対策は①悪質、高額滞納者には厳正な滞納処分を実施②車両のタイヤロック③不動産の公売の実施-などを示した。