5カ国から9人が来島/大洋州水道事業研修
市長表敬、中高生と交流も
県企業局主催の「2013年度大洋州島しょにおける水資源管理・水道事業運営」研修のため来島している5カ国9人の研修生が6日午前、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を表敬訪問。同日午後からは市中央公民館で地元の中高校生と交流会を行った。
今回で4年目となる同研修。今年度はサモアから4人、フィジーから2人、クック諸島、キリバス、パプアニューギニアから各1人が参加している。研修期間は7月11日から8月30日までで、期間中、県企業局や県内市町村の水道事業所で水資源管理や水源開発、水源と環境の保全などについて学ぶ。
宮古島での研修期間は5~9日までの5日間で、市が導入している生物浄水法による緩速ろ過システムと漏水防止対策の習得に取り組む。
平良庁舎を訪れた9人は一人一人が下地市長に自己紹介をしたのに続き、研修生を代表してパプアニューギニア水道局技術部のケネス・ボゾムジー・ザレ氏が「宮古島に来て、私たちの国と似ている印象を受けたので、宮古の水道事業が自国に合うことを期待している。今回の訪問を機に宮古の文化や人と触れ合いたい」とあいさつした。
下地市長は「今回の研修で学ぶことは皆さんの国でも実用化がすぐにできる、やりやすい方法だと思う。国に帰って役立ててもらえるとうれしい」と激励した。
中央公民館大ホールでの交流会には市内の中高校生約30人が参加。最初は参加者の緊張をほぐす「アイスブレーキング」として、などさまざまな国の言葉で「こんにちは」と声を掛けハイタッチをするゲームに挑戦。参加者たちは「ハロー」や「ボンジュール」、「ニーハオ」など研修生にあいさつしては手を合わせていった。
その後、参加者による宮古島のプレゼンテーションや研修生による各国伝統の歌や踊りの披露、モルディブのミィードゥ島の水事情について話を聞き、水について考えるグループワークなどを行った。