JAトウガン出荷965㌧/前期比7.7%増
販売額は前期並み
JAとうがん専門部会(山口修部会長)の2012年期作トウガンの出荷報告会が9日、JA宮古地区本部大ホールで行われた。出荷量は、前期比69㌧(7.7%増)の965㌧。販売額が前期並の1億6918万円。量は天気に恵まれて増えたものの、キロ単価が175円(同比14円安)と下げたため、販売額は伸びなかった。
12年期作トウガンは、昨年12月から今年6月にかけて出荷した。単価は3月まで200円台と、順調に推移したものの4、5、6の3カ月は大幅に下げた。
山口部会長は「安値は、害虫の被害を受け品質が低下したため」と分析。課題に「病害虫の対策強化」を挙げた上で、今後に向けて「互いの連携を密に悪天候や病害などの苦難に負けないよう、頑張っていく必要がある」と決意を新たにした。
支店別の出荷量は、上野が715㌧と最も多く、全体の74%を占めた。下地の116㌧が、2番目だった。平均反収も上野が最も多く、16.7㌧。他の支所(平良、城辺、下地)を約5~6㌧上回った。全体の秀品率は45%と前期の63%より18ポイント低下した。
13年期の生産・販売計画では、部会員数83人、栽培面積8.1㌶の目標を設定。出荷量1190㌧、販売額2億3800万円を目指す。
同年度は、宮古島産ブランドとしての知名度の向上や「定時・定量・定品質」出荷、「安全・安心な農産物作り」に力を注ぐ方針を明示。具体的な取り組み事項には①学校給食や病院食への利用促進②農薬使用履歴の徹底③栽培技術の向上-などを盛り込んだ。