一般会計決算を承認/農林水産業費 収入未済額対策求める
宮古島市議会の総務財政委員会(真栄城徳彦委員長)は15日、市議会からの付託議案の採決を行った。監査委員会から「市の関連法令に抵触する」と指摘された市道伊良部7号線工事(1工区)の契約を含む2009年度市一般会計歳入歳出決算認定については採決で賛否が同数となったことから委員長裁決で承認された。1億4988万円もの歳入未済額がある負担金の農林水産業費については、何らかの対策を行うよう提言すべきとの意見が出された。
ほ場整備事業受益者負担金など農林水産業費の09年度収入未済額は、現年度分2805万9486円、滞納繰越分1億2182万3218円の計1億4988万2704円となっている。委員会では農地整備課の池村香成課長が05年度から09年度までの各地域別の徴収額と滞納額などを示し、収入未済額が高額になっている現状を報告。納めない理由としては「自分の思った通りに整備されていない」ことを挙げる人が多いと語った。
徴収率向上へ何らかの努力が必要と語る委員に対し池村課長は、徴収業務に当たる嘱託員の配置や高額滞納者の債権回収を専門業者に委託する予算を要求したが認められなかったことを説明。真栄城委員長は「1億4900万円もの滞納額を職員だけで徴収するのは難しい」とした上で、何らかの対策を取るよう委員会として市当局に提言したいとの考えを示した。
説明終了後、付託議案の採決が行われ、委員の意見が分かれていた市道伊良部7号線工事(1工区)契約を含む09年度市一般会計決算認定については、挙手による採決を行った結果、賛成4人、反対4人の同数となったことから、委員長裁決で原案通り承認することを決めた。その他の議案はいずれも全会一致で原案通り承認された。
文教社会委員会(垣花健志委員長)と経済工務委員会(嘉手納学委員長)では13日に付託議案の採決を行っていて、いずれも全案件を全会一致で承認した。