個性豊かな作品1057点/全宮古書道展が開幕
18日まで市中央公民館/書心会、本社主催
第32回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)が16日、市中央公民館大ホールで開幕した。児童生徒や高校、一般、特別支援学校、高齢者の入賞作品計1057点が展示されている。児童・生徒の部の大賞には平良智香さん(平良中3年)、高校・一般の部の大賞には浜川美恵子さん(58)がそれぞれ輝いた。同展は18日まで。
作品発表の場を設け心技の向上を図り、書道教育の発展に寄与することを目的に毎年開催されている。
主催する書心会の宮城公子副会長は「いろいろな書体で伸び伸びと書いており、見て楽しめる作品が多い。自分の書をどうやって引き立てるか、それぞれ工夫が見られる」と話した。
会場には、90歳から3歳までの幅広い年代層の作品をずらり展示。
「にじ」「つき」など園児、児童たちが伸び伸びと書いた作品や、「夏空入道雲」「新星発見」など書体からイメージが沸き上がるような中学生の作品が目を引いている。
漢字の古書体篆書で千文字を書き上げた仲本勇光さんの大作、着物の帯を表具にした粟國文恵さんのオリジナリティーあふれる作品などが会場を彩っている。
初めて出品した作品が高齢者の部の優秀賞を受賞した佐久田敏子さん(69)は「文字だけでなく、空間の使い方やバランスなどどれを取っても書は奥深い。新しい発見もあり、だからこそ面白い」と書の魅力を話した。
同展は午前10時~午後6時(最終日の18日は午後5時)まで。
表彰式は25日にホテル共和で行われる。