大賞にふれあいの里/漂着物アートコン表彰式
海と陸、灯台立体的に
第11回漂着物アートコンクール(主催・海洋調査研究会)の表彰式が18日、宮古島海中公園で行われた。最高賞の大賞に選ばれたふれあいの里(作品「海」)に同研究会の池間隆守会長から賞状と副賞が贈られた。そのほか全入賞者にも賞状が手渡された。
大賞に選ばれたふれあいの里の「海」は、壮大なスケールを感じさせる作品。横幅が約180㌢、高さが約80㌢の大きな板に、海岸に漂着した流木や漁具、サンダル、空き容器、ガラスなどを貼り付けて、海と陸、灯台を立体的に表現している。
利用者と職員約20人が協力し合いながら作業を行い、約1週間で完成させた。
代表で賞状を受け取った喜久川睦美さんは「利用者たちとみんなで協力し合って大きな作品を作ろうと頑張った。こんな大きな賞を受賞することができて本当にうれしい」と感想を述べた。
そのほか、準大賞は、アットホームこころデイサービスの「こころの郵便物」。宮古島市長賞は久貝瑠衣さんによる「海竜」、宮古島観光協会長賞は仲間杏寿さんの「アーサの花」が選ばれた。
あいさつで池間会長は「このコンクールは観光客からも高い評価を受けている。宮古島の美しい海を守り、残そうとの思いで毎年実施している。これからも続けるので独創的な作品を応募してほしい」と呼び掛けた。
このコンクールは、海岸清掃の積極的推進や「宮古の美しい海岸創出」につなげることを狙いに開催されている。今回の応募総数は38点。審査員は来場者で、得票数に応じて各賞を決定。作品は12日から海中公園に展示されていた。
各賞受賞者(入選除く)は次の通り。
大賞=ふれあいの里▽準大賞=アットホームこころデイサービス▽宮古島市長賞=久貝瑠衣▽宮古島観光協会長賞=仲間杏寿▽県漁港漁場協会長賞=端慶山ともこ、えり、かなん▽JTA賞=古謝竜樹▽宮古テレビ賞=古謝頼一▽ホテルアトールエメラルド賞=中田つばさ▽宮古島海中公園賞=里村りお、下地かずほ、野原悦子▽優秀賞=仲宗根快飛・伶王、奥原駿弥・里奈・里江、久貝ゆかり・りお、端慶山義愛、狩俣美咲