11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
教育・文化
2013年8月19日(月)9:00

市場に若いパワー/高校生カフェ「んまがぬ家」

波及効果も徐々に/もうすぐ開店1カ月


カフェ「んまがぬ家」を営業する宮総実高の4人。右端が店長の伊佐由紀佳さん=17日、宮古島公設市場内

カフェ「んまがぬ家」を営業する宮総実高の4人。右端が店長の伊佐由紀佳さん=17日、宮古島公設市場内

 宮古島公設市場内に開店した県内初の高校生が営業するカフェ「んまがぬ家」が21日で1カ月を迎える。開店してから日が浅く、知名度は今ひとつだが、地域の人や観光客に宮古の特産品を使った商品を買ってもらおうと日々奮闘している。周囲の人たちも「若いパワーで市場内が活気づいている」と温かく見守っている。

 同店は、三重県多気町にある高校生レストラン「まごの店」を参考に7月21日にオープンした。

 宮古総合実業高校の4人が仕入れから調理、接客、販売、コスト管理まですべてを担当している。

 メニューは、宮古そばを使った「温・冷麺セット」、宮古島産の紫いもを利用した揚げ菓子「みゃ~くんチュロとむらさき丸」

 最近ではリピーターも増え、おやつにと買っていく人や、近くの商店街の人たちが出前を頼んだりするようになった。

 仕込みに時間がかかり、肝心の調理に集中できないなどさまざまな失敗はあったが、そこは高校生の体力とチームワークで乗り切った。

 店長の伊佐由紀佳さん(3年)は「笑顔での接客や丁寧な言葉遣いを心掛けている。将来は動物に関わる仕事に就きたい。ここで学んだ知識が生かせれば」と話した。

 市場内に店を構える人たちも温かく見守っている。

 与那覇政江さんは「カフェでそばを買った人が私の店で『ジューシー』を買うなど、波及効果が出ている」と語った。

 同店を管理、運営する「ティダヌファ」の担当者、伊佐明子さんは「高校生の時からビジネス感覚が養え、将来を見据えることができる」と教育実習施設としての役割を強調。「宮古の資源に目を向ければ、地元に愛着を抱き島を愛する人に育っていくはず」と期待を込めた。

 働く高校生は「修業の場」と捉えることから無給。営業日は土、日と祝日。営業時間は午前10時から商品が売り切れるまで。

 同店では高校生のスタッフを募集している。問い合わせは宮古島地域雇用創造協議会(電話79・5288)まで。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!