伊良部大橋 全体進ちょく率89%/13年8月現在
下部工は100%、340億円投入/県土木建築部長「工期の短縮に努力」
【那覇支社】県土木建築部(當銘健一郎部長)は23日、2015年1月完成を目指す伊良部大橋(一般県道平良下地島空港線)整備事業の進ちょく状況について発表した。2013年8月中旬までに、出来高ベースで上部工が74%(2605㍍/3540㍍)、下部工が100%(50基/50基)で、事業費契約ベースの全体進ちょく率は89%(事業費340億円)となっている。同部よると、01年の事業着工で、12年度完成の当初予定が13年度に変更され、現在は再度延期して14年度完了を正式な工期として公表している。當銘部長は「工期を2回も延ばしているので、安全性を確保しながらできる限り工期の短縮に努めたい」と説明した。
今年4月16日に4000㌧つり上げられる大型クレーン船で、主航路部中央部への1400㌧の橋桁の架設が完了し、橋梁区間3540㍍のうち、宮古島側から2605㍍が連結された。現在は、主航路部より伊良部島側の連続箱桁橋の整備を進めており、14年10月には宮古島から伊良部島までの橋桁が連結される。連結後の作業としては、橋面の舗装や橋桁内への送水管や防水路管、NTT・沖縄電力のケーブルなどのライフラインの工事が続く予定。
宮古島市平良字久貝と伊良部字池間添を結ぶ県内最長の伊良部大橋は、事業延長6500㍍(本橋部3540㍍、海中道路部600㍍、取付橋梁170㍍、取付道路2190㍍)、幅員8・5㍍(2車線)で、伊良部島の離島苦解消や生活基盤の確保、地域間交流を支援・強化する重要な広域交通の路線となる。