クラシックの名曲披露
プレコンサートで機運高める/来夏、国際音楽祭
「みやこじま国際青少年音楽祭」のプレコンサート(主催・同音楽祭実行委)が25日、マティダ市民劇場で開かれた。バイオリンを習いたての子どもたちやプロのバイオリニストらが出演。クラシックの名曲などを奏でて聴衆を魅了した。
プレコンサートは、来年夏に宮古島市で開催される国際音学祭の機運を高めることを目的に開催。日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターでバイオリニストの木野雅之さん、宮古島市ジュニアオーケストラが出演した。
子どもたちが小さなバイオリンでバッヘルベルの「カノン」を一生懸命演奏したり、木野さんがビバルディの協奏曲集「四季」を洗練された技巧と音楽性で奏でるなど、約2時間のコンサートは最後まで聴衆を引き付けていた。
木野さんは「たくさんの人に聞いてもらえてありがたい」と話し、アンコールにも応えた。
コンサートでは、国際青少年音楽祭に出演する世界的バイオリニストのイヴリー・ギトリス氏やドイツマンハイム青少年管弦楽団のビデオ上映もあり、本番へ気分を高めた。
会場には家族連れやカップル、夏休み中の子どもたちが訪れクラシックを堪能。50代男性は「生でクラシックが聞けて良い休日になりました」と満足そうだった。
プレコンサートは当初、有料だったが主催する天野誠さんが「より多くの人たちがクラシックに親しんでもらいたい」との思いから無料にした。