ブランド化へ一元集荷を/マンゴー栽培講習会
船舶輸送にも理解求める
2013年度のマンゴー栽培講習会(主催・宮古島市)が29日、市上野庁舎で開催され、福里匡市農政課長が今後、大幅な生産増が見込まれるマンゴーの流通について、船舶と航空機を使う複合輸送に改めて農家の理解を求めた。JAへの一元集出荷は、ブランド化を図るために必要との考えを示した。
福里課長は宮古のマンゴーは、品質にばらつきがあるとの声が一部にあると指摘。同課題は、早く解決しなければならないと強調した。宅配販売に関しても「食べてみておいしいと自信の持てるものを送ってほしい」と個選の徹底を促した。
マンゴーの出荷は580㌧が見込まれた今年から、宮古-那覇間を船舶、那覇-本土間を航空機で結ぶ船舶・航空複合輸送が本格化した。
福里課長は南西海運がマンゴー優先の深夜便を運航させ、来期の協力も明確にしていると報告。那覇到着時刻は翌日早朝で、航空機の宮古発1便とほぼ同じだった。
市場出荷が宅配と比べて消費者の手元に届く期間が長くなる可能性あるとし、航空輸送は「市場出荷を優先した方がいい」と提案した。
行政は11年に滞貨を避けるため、室温を一定に保つリーファーコンテナを使った宮古-那覇間の船舶輸送を実験し品質面で遜色がないことを確認している。