来間中廃止など31議案提出へ/市議会9月定例会
市当局が議員に説明
宮古島市議会(平良隆議長)の9月定例会は、9月4日から25日までの22日間の日程で開催される。30日に市議会全員協議会が開かれ、市当局が提出議案を説明した。今定例会には、来間中学校を廃止するための条例改正案を含む条例議案7件、補正予算案8件、議決議案2件、2014年度の決算認定8件、報告1件、諮問5件の計31議案が提出される。
来間中学校を廃止するための議案は「市立学校設置条例の一部を改正する条例」で、2014年4月1日から条例の別表で示している中学校一覧の中から来間中学校の項を削除することを求めている。
同校の統廃合に反対している来間自治会(来間得良会長)は28日、市議会に対し、廃校の白紙撤回と幼・小・中連携教育の実現を求める請願書と自治会内の69世帯(全72世帯)147人分の署名を提出した。
全員協議会で亀浜玲子氏は、地域住民から請願書が提出されていることなどを踏まえ、同議案の取り下げができないか質問。それに対し平良議長は「議案の提案権は市当局にあり、提案、取り下げは当局が行うもの」との考えを示した。
一般会計の補正予算案は歳入、歳出ともに5億8247万2000円を増額させるも。主な歳出としては農業基盤整備促進事業補助金が2億2001万円、森林環境保全直接支援事業に3953万9000円、県肉用牛生産振興特別対策補助金2680万8000円、多言語観光案内サイン整備事業に2667万5000円、保育士等処遇改善臨時特例事業に2366万1000円、旧城辺庁舎解体に2097万9000円など。
条例議案では市の体育施設の管理運営に指定管理者制度を導入するための条例や伊良部B&G海洋センターを閉館するための条例、市子ども・子育て会議設置条例など。議決議案は市道路線の認定を求める議案などが提出される。
認定は2012年度の一般会計と特別会計、水道事業会計の決算認定を求めるもの。報告は12年度市健全化判断比率と資金不足比率についての報告。諮問は人権擁護委員の推薦について議会の意見を求める内容となっている。