葉タバコ 販売額23億6400万円
キロ単価2126円過去最高/収量減を品質でカバー
宮古地区(宮古島市と多良間村)の2013年産葉タバコの買い入れが30日、終了した。総販売額は前期比9579万円増(4・2%増)の23億6397万円、平均キロ単価は過去最高の2126円だった。気象条件の影響を受けて収量は1112㌧と伸び悩んだが、品質で補った。
今期の葉タバコは、生育初期の2、3月に少雨が続き生育が鈍化。4、5月の日照不足も響いた。
作柄の目安になる10㌃当たり収量は190㌔と、県全体の目標226㌔を36㌔下回った。砂川栄一前県葉たばこ耕作組合長は、今後の課題に「土作りによる収量の向上」を挙げた。
市村別にみると、買い入れ重量は宮古島市が1076㌧、多良間村が35㌧。販売額は宮古島市が22億8944万円、多良間村が7453万円となった。
10㌃(約1反)当たり収量は宮古島市が191㌔、多良間村は167㌔と低かった。10㌃当たり代金は宮古島市40万6302円、多良間村が34万8288円。
平均キロ単価は宮古島市2127円、多良間村が2092円と高水準だった。砂川前組合長は「品質の高さは、農家の努力のたまもの」と評価した。
今年の買い入れは、日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所で7月18日から始まった。
宮古の買い入れ期間は宮古島市が25・8日、多良間村が0・9日。最終日は城辺の2戸の農家の葉タバコを受け入れた。高品質のタバコが多く、「合葉のA」と最高評価が出ると拍手が起こった。
宮古地区全体の今期買入面積は584㌶、139戸の農家が栽培した。
同所では、石垣市の葉タバコも取り扱った。買い入れ重量は120㌧、買い入れ代金は約2億5000万円だった。