60万円を4福祉団体に寄付/10RUN実行委員会
宮古島の高校生が中心になって行う陸上リレーのチャリティーイベント「第10回10RUN(ワン・オー・ラン)」の実行委員会(池間将士委員長)が30日、市内の4福祉団体に収益金を寄付した。高校生約150人、一般約30人が参加。5チームが10時間走り続け2000周(800㌔)を走破した。周回数に応じた企業の寄付金総額は約74万円。一部は東日本大震災被災者のために残し、残り60万円を同4団体に寄付した。
第10回10RUNは17日、市陸上競技場で行われた。80社が現金を寄付。30社がドリンクや氷、エアーサロンパス、食糧などを支援した。
贈呈式は宮古青年会議所会館で行われた。池間委員長は「イベントを無事に終え、自信と誇りでいっぱいの気持ち」と感想。その上で「『誰かのために、誰かの支えになりたい』という思いを後輩達に引き継いでいきたい」と決意を新たにした。
寄付金の贈呈を受けたのは①自立生活センターまんた(長位鎌二良代表)②がん患者を支援している「ゆうかぎの会」(真栄里隆代代表)③福祉関係の相談を受けている「NPO法人あらた」(島尻郁子理事長)④福島県の被災者支援に力を注ぐ「うむい宮古島」(藤井一郎会長)-の4団体。
長位代表は「皆さんの汗の結晶を福祉に大事に役立てたい」と感謝。うむい宮古島の下地朋尚副会長は「福島のために使わせていただく」と礼を述べた。
島尻理事長は、先輩から受け継いだ宮古の高校生の誇りを後輩に継いでほしいと要望。真栄里代表は「皆さんの熱い思いと誰かのためにと頑張る姿にに胸が熱くなった」と労をねぎらった。
第9回までの寄付金総額は520万円で、今回を合わせ約590万円となった。
10RUN実行委員会は、従来の活動が認められ10年には県離島フェアの「島興し奨励賞」、11年には第14回まちかどのフィランソロピスト賞青少年の部で「文部科学大臣賞」を受賞した