実証試験の成果に期待/マイクログリッド施設を視察
衆議院の内閣委員会が16日宮古入りし、城辺七又地区のマイクログリッド施設建設現場などを視察した。同施設内を視察した一行は太陽光や風力などの自然エネルギーに高い関心を示した。田中慶秋委員長は「太陽光は21世紀の大きなエネルギーになる」と話し、今年度に始まる実証試験に期待を込めた。
内閣が重要政策に位置付けての視察。田中委員長ほか約20人の視察団一行が同日宮古入りし、同施設と地下ダム資料館・水位水質監視施設を視察した。
マイクログリッド施設建設現場では、実証試験を実施する沖縄電力から事業概要について説明を受けた。
同施設では、太陽光と蓄電池を組み合わせて、太陽光発電の急峻な出力変動を平滑化する制御機能の検証などが行われる。
委員会の一行はこのような実証試験に高い関心を示し、次世代を担う自然エネルギー活用の可能性について理解を深めた。
田中委員長は「素晴らしい施設。環境やエネルギー、CO2問題は大きな課題。今回の視察で得た成果を来年度予算に反映させていきたい」と話した。
マイクログリッド施設は、離島独立型系統新エネルギー導入実証事業で設置。実証試験の目的は▽系統規模が異なる離島の独立系統に太陽光発電設備を大量導入した場合の実系統に与える影響の把握▽将来の離島における太陽光発電導入時の効果的な系統安定化対策を明らかにする▽系統用蓄電池を設置し系統安定化対策に寄与する実証試験を行い、将来の次世代送配電ネットワークの構築に向けた周波数調整対策の知見獲得-など。今年度から2013年度まで実証試験を行う。