「1人で悩まず相談を」/下地中でサイバー犯罪防止講座
宮古島署員が講話
下地中学校(宮國勝也校長)で2日、サイバー犯罪被害防止講座が行われ、宮古島警察署生活安全課の大城隆少年係長が「サイバー犯罪の実態と防止策~被害者にも加害者にもならないために~」の演題で講話した。
サイバー犯罪とは、インターネットや携帯電話を悪用した犯罪のことで、大城係長は「匿名性が高く、なりすましが簡単で犯罪を行っている感覚に乏しい。『インターネットは別世界のこと』と思っているが現実の世界のこと」と指摘した。
学校裏サイトで誹謗中傷、脅迫など嫌なことを書き込まれたりした場合については「1人で悩まないで周囲の人に相談してほしい。また、証拠となるメールや掲示板はカメラで撮影するなどして保存してほしい」と呼び掛けた。
そのほか、サイバー犯罪から身を守るために重要な点については、見知らぬ相手とのやり取りは危険(出会い系サイトは利用しない▽ネットで知り合った相手とは会わない▽個人情報を容易に教えない-であることを指摘した上で「危険なサイト、不審なサイトには近づかないことが大切」と述べた。
また、サイバー犯罪を起こさないためにも「他人もやっている、誰も見ていないからは絶対にダメ。ルールとマナーを守ってほしい。また、携帯電話やインターネットの先には感情を持った人間がいることを忘れないで常に相手のことを思いやる気持ちを持ってほしい」と呼び掛けた。
生徒たちは、サイバー犯罪の怖さについて紹介する講座の内容に真剣な表情で聞き入っていた。
同講座は、サイバー犯罪の被害防止に向け、日ごろからかかわっている警察官を講師に招き出会い系サイト、学校裏サイトなどの危険性や問題点などを紹介させ、生徒にかかわらない態度を育てることを目的に行われた。