「住民の声、聞いてほしい」
来間地区住民 平良議長に要望
市議会9月定例会に来間中学校を廃校にするための議案が提出されたことを受け、来間地区の住民が4日、平良隆議長に対し、先月28日に来間自治会が提出した同中学校の存続を求める請願の審議について、市教育委員会と来間住民、保護者の代表を同席させ、両者の生の声を聞く会議にするよう要望した。
今回の要請文は来間自治会、来間幼小中学校、来間老人クラブ、来間婦人会、来間島の未来を考える会の連名で提出した。
考える会の砂川葉子会長は「3日に行われた説明会で私たちと教育委員会が同席して両者の意見を聞いてもらえる場を持ってもらったらどうかとの意見が出て、今回の要請となった。生の声を聞いて審議してほしい」と求めた。
要請に対して、平良議長は「皆さんの気持ちは分かるが議会にはルールがある。請願については文教社会委員会で議論することになる、その中で委員会が皆さんの意見を聞く必要があると判断すれば皆さんが呼ばれて意見が求められる形になる。このような要望があったと伝えることはできるが、私から意見を聞きなさいということはできない」との見解を示した。
この問題については8月28日に来間自治会(来間得良会長)が同校の存続などを求める請願書を平良議長に提出しており、新城元吉氏、長崎富夫氏、下地博盛氏、上里樹氏、亀濱玲子氏、前川尚誼氏の6人が紹介議員となっている。
議会事務局の荷川取辰美局長は「今回の場合は請願書の紹介議員も同じ委員会にいるので委員もいろいろ質問する形になると思う。先に議長が皆さんを呼んで説明を聞きなさいということは議長といえども越権行為になる」と説明した。