野菜の植え付け始まる/冬春期島外出荷
ゴーヤー皮切り/JA取り扱い
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが取り扱う2013年度冬春期島外出荷野菜の植え付けが、ゴーヤー(宮古方言・ゴーラなど)を皮切りに始まった。初出荷は10月中旬ごろを見込む。今期は約130戸の農家で出荷量702㌧、販売額2億7300万円を目指す。
長星野菜生産組合(下地上地)の根間吉一さんは8月27日、鉄骨ハウスに植えた。台風に耐える頑丈な造りのため、植え付け時期はパイプハウスより早い。
根間さんは「ゴーヤーは価格が、比較的に安定しているのがいい」と魅力を話す。昨年から輸送費補助も始まり、今後の生産販売は一層安定するとみられている。
ゴーヤーは、ビタミンCを豊富に含む野菜。以前は沖縄の夏場を中心に消費され、本土には出していなかった。
県と県経済連(当時)は、沖縄のブランドにするため本土でキャンペーンを展開。健康ブームに乗り消費は徐々に増え、NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」も後押した。JA宮古地区の12年度出荷量は、623㌧と1000㌧大台に徐々に近づいている。
JAは現地検討会や栽培講習会で技術のレベルアップを支援。品質面では県の野菜品評会で昨年、今年と金賞を受賞し、高い評価を受けた。
「定時、定量、定品質」の出荷体制構築がブランド化の条件とされ、宮古のゴーヤーはその充足へ着実に前進している。
JAの出荷野菜は年明けまでには、トウガンやカボチャ、インゲン、タマネギなどほぼ全品目が出そろう。マンゴーなど果樹も含めた13年度販売計画は生産量2700㌧、販売額8億5900万円を示している。