障害福祉、支援金10億円見込む/宮古島市
サービス拡充顕著に/利用者の選択幅広がる
宮古島市における障害福祉サービスの拡充が顕著に表れ始めている。支援を受けながら働くことができる就労継続支援施設や、障害者が一緒に暮らすグループホームは増加の一途で、利用者の選択の幅が広がっている。各サービスの充実に伴って増加する自立支援給付金は10億円(2013年度)に達する見通しだ。
障害福祉サービスには▽居宅介護▽重度訪問介護▽同行援護▽療養介護▽生活介護(デイサービス)▽短期入所▽グループホーム▽施設入所支援▽自立訓練▽就労移行支援▽就労継続支援-などがある。支援給付金は国が2分の1、県と市が4分の1ずつを負担して構成している。
市障がい福祉課のまとめによると、各サービスへの支給額は増加の一途。09年度の給付件数は延べ4512人、給付金は6億9700万円だったが、12年度は給付件数7495人、給付金は合計9億5600万円まで増加している。
12年度の支給実績の内訳をみると、昼間に介護を受けながら創作的活動や授産活動に参加することができるデイサービスに年間3億3200万円を給付。施設に入所し、夜間に介護を受けることができる「施設入所支援」には1億4700万円、グループホームには2800万円を給付した。
そのほか、短期入所560万円、自立(生活)訓練1500万円、就労移行支援には3700万円を給付している。
障害者の就労をサポートする就労継続支援施設も拡充されている。12年度、労働の対価として最低賃金が保障されるA型には2700万円、B型には1億9200万円が支給された。
A型は13年度新たに2施設が稼働。年予測の給付額は概算で4400万円、B型は2億5000万円の給付が見込まれている。
市障がい福祉課は「サービスが充実し、施設が増えることによって、障害者がサービスを自分で選ぶことができる」とし、選択の幅が広がることによる障害福祉の充実を強調した。