障害者支援向上で提案/慶大生が実践結果発表
障害者支援サービスの資質向上における課題をどう克服するかについて慶應義塾大学の玉村研究会による成果発表会が13日、みやこ学園で行われた。
玉村研究会では、地域課題や地域における産業育成など、単独の主体では解決が困難な課題を実践的なアプローチにより研究し提案していく活動を展開している。
今回は、みやこ福祉会が運営する「障害者就業・生活支援センター」への提案として、「どうすれば宮古島全域に同センターの存在や役割、特性を知ってもらえるか?」などをテーマにアンケート調査などを実施した。
アンケートは11日に大型スーパー前などで行われた。調査結果としては同センターの存在が認知されていない状況にあり、障害者と接する機会を望む声が多い一方で障害者が働くための周囲の支え合いの体制が十分に取られていないことなどが報告された。
そのほか、12日に同学園で行われたユニバーサルスポーツを通した交流会では、実際に障害者と地域の人たちや子どもたちがゲームを通して触れ合うことで、より身近な存在として理解し合えたことなども報告された。
健常者が障害者と一緒に時間を過ごすことで理解が生まれることから今後、就業を含め障害者を支え合う体制の構築に向け、できるだけ触れ合う機会を増やすことなども提案として示された。