学校統合で論戦へ/宮古島市議会9月定例会
あすから一般質問
開会中の宮古島市議会(平良隆議長)は連休明けの17日から一般質問が始まる。来間中学校の廃校案を含む学校統廃合に質問が集中しており、激しい論戦が展開されそうだ。
「さよなら議会」25人全員登壇
6月議会では20人が登壇したが、今議会は市議選(10月20日告示、27日投開票)を控えていることから出馬予定の現職議員は同選挙を意識し、勇退議員は有終の美を飾ろうと議長をのぞく25人全員が登壇する予定だ。
下地敏彦市長から上程さた来間中の統廃合に向けた「市立学校設置条例の一部を改正する条例」は、付託された文教社会委員会(佐久本洋介委員長)で審査され、採決の結果、賛否同数となり委員長裁決で可決されている。
同条例の可決について来間住民は「住民の合意を得ないまま採択されるのは民主的ではない」と反発。野党議員は統廃合への行動スケジュールに合わせた作業の進展を疑問視していることから、激しい論戦が繰り広げられそうだ。
一方、学校統廃合に向けては賛成の立場の与党議員は、教育を受ける基礎的な環境整備の必要性を強調するとみられる。
その上で、改めて年次計画を示させ、学校統廃合後の施設の利活用などについて当局から具体的な取り組み内容などを引き出したい考えだ。
そのほか主な質問には▽天然ガス試掘調査の進ちょく状況▽サトウキビの年内操業▽県営広域公園の整備計画▽全国学力テストの結果▽一括交付金の活用方法-など、農業や教育、財政問題など幅広い分野について下地市長の考えをただす。
今議会は、現有議員にとっては最終定例会となることから「さよなら議会」とも呼ばれる。