市にJICA理事長賞
サモア水道事業を高く評価
国際協力機構(JICA)は25日、宮古島市が2010年度から3年間実施した「サモア水道事業運営(宮古島モデル)支援協力」がJICA理事長賞(営業部門)を受賞したと発表した。同賞は、JICAが行う国際協力事業に貢献・協力し、途上国の人材育成や社会発展に尽力した事業や個人、団体の功績をたたえるもので、県内からの受賞は6年ぶり4度目。表彰式は10月7日、東京都のJICA市ケ谷ビルで行われる。
宮古島の水源である地下水の保全対策や島の特性に適合した浄水処理法(生物浄化法)など、安全な水を住民に供給するための課題を克服してきたノウハウをサモアに伝え、同国水道公社の浄水場運用の改善や漏水防止、探査技術能力の向上に貢献したことが評価された。
また、教育や保健医療分野においても宮古島市を視察に訪れる数多くのJICA海外技術研修員を受け入れるなど、長年にわたり島全体で積極的に国際貢献を図ってきたことも今回の受賞につながった。
下地敏彦市長は「市としては最大限の支援をしようと、これまで研修生の受け入れや市職員による現地での指導などを行ってきた。それが各国で非常に高い評価を受け、さらには支援要請も受けている。国際的な貢献ができたことはうれしい」と話した。