市議選、事前運動が加熱
市選管が予定者に禁止依頼文
任期満了に伴う市議会議員選挙(10月20日告示、27日投開票)で市選挙管理委員会(真榮城稔委員長)が、立候補予定者全員に、事前運動を禁止する依頼文を送付していたことが27日までに分かった。事前運動が加熱し、公職選挙法に違反する恐れがあることや、市民からの苦情、問い合わせが選管に寄せられたことを受けたもので、真榮城委員長は「クリーンな選挙を執行するためにも協力をお願いしたい」と話している。
同選管によると、文書を送付したのは立候補予定者説明会(8月27日開催)に出席した35人。これまでは、事前運動で立候補予定者個々人に対し、口頭や文書での注意や禁止依頼などを行ったことはあるが、立候補予定者全員に依頼文を送付するのは異例。
同選管などによると、名前が書かれたのぼりや看板を複数設置したり、民家ポストにチラシを入れたり、各小中学校の運動会で名刺を配布したりするのが見られる。
いずれも公選法違反の恐れがあり、選管には複数の市民から「注意を呼び掛けてほしい」との連絡があったという。
同選管は、文書のほかに看板やのぼりの数が多く設置されている予定候補者5、6人に個別で注意を促したが「あまり改善されていない」(選管職員)
真榮城委員長は「立候補予定者説明会でも話したが、守られていないようだ。クリーンな選挙を執行するためにも、皆さんの協力をお願いしたい」と話した。