「カギ掛け」など周知/地域防犯連絡会議
警・民の取り組み強化確認
自主防犯ボランティア等地域防犯連絡会議が9月30日、宮古島署内会議室で開かれ、宮古地区防犯協会や地域で活動する防犯ボランティア団体と同署員が意見交換した。会議では増加傾向にある「自転車盗難」や盗難被害などを抑止するため、警察と民間が一体となった取り組みを強化することなどを確認した。地域ボランティアは「鍵掛け」励行を呼び掛け周知することで、犯罪を未然防止する活動に協力していく。
宮古島署管内における全刑法犯の認知件数は270件(今年1~9月末現在)で、前年同期の322件を52件下回っているが、9月の発生件数は前年の23件から28件増加し51件となった。
同署では再び刑法犯が増加する傾向にあることから、とりわけ指定犯罪となっている「空き巣」「自転車盗難」「車上狙い」の事案が多発する状況に対し、地域においても鍵掛け励行を呼び掛ける活動の展開を強化するよう協力を求めた。
同署生活安全課の署員が管内で発生した刑事事案や少年補導について、グラフ等を用いて分かり易く解説した。宮古で起こる事案の多くが「飲酒絡み」によるものであることや、2002年をピークに刑法犯罪が年次ごとに減少していることは地域ボランティアの活動が大きく寄与していることなどを説明した。
宮城英眞署長は「現在、宮古島署には92人の警察官がいるが、皆さんの協力なしには防犯は成立しない。警察、民間が一致して市民の安全安心な生活に寄与していこう」と呼び掛けた。
地域防犯ボランティア団体からは東川根自治会の平良博延さんと添道自治会防犯パトロール隊の下地実さんが地域での防犯に対する取り組みの様子などを紹介した。