初出場で金メダル2個/全国障害者スポーツ大会
吉田さん「楽しめた」
第13回全国障害者スポーツ大会(12~14日、東京都で開催)で、県代表として初出場した吉田晋介さん(38)=城辺=が男子ソフトボール投げとジャベリックスロー(やり投げ)の2種目で金メダルを獲得した。15日に帰島した吉田さんは「多くの人たちとも交流でき、楽しい有意義な大会だった。もう一度、挑戦してみたい」と喜びを語った。
ジャベリックスローは12日の開会式直後に行われ、吉田さんは10㍍87を投げた。
出発前、「最近の練習の中でこつがつかめてきた」と語った通り、上半身を思いきり使った動きで2位以下に大差を付けての優勝だった。
ソフトボール投げは13日に行われ、記録は13㍍63。2位とはわずか10㌢差だった。
ボールを投げる時、車椅子の前輪のキャスターが地面から少しでも浮くと「ファウル」になるというルールが本番直前に知らされた。
「練習のように大きく振りかぶって投げることができなかった」と吉田さん。県身体障害者スポーツ大会では18㍍を投げて優勝したことから、今回の記録には残念そうだったが、「まずは一つの目標はクリアした。緊張感はなく雰囲気を楽しめた。金メダル獲得はうれしいが、それ以上に大会を楽しめたことが良かったと思う」と話した。
宮古空港では、市障がい福祉課や市社会福祉協議会の職員や関係者らが「金メダル獲得おめでとう」と書いた横断幕で出迎えた。
宮古身体障害者連合会の池間太郎会長は「ハンディを持つ全国の人たちと一緒に競技を通して交流をしたことは素晴らしい経験。この気持ちを忘れずに、県内や宮古にいる障害者の模範となってほしい。体に気をつけて、7年後の東京パラリンピックへの出場を目指してほしい」と激励した。