上半期販売額14億5000万円/13年度競り
子牛1頭45万円の高値/取引頭数は233頭減
宮古と多良間を合わせた2013年度上半期(4~9月)の肉用牛競り取引額(子牛、成牛計)は14億5054万円と前年同期を1億7390万円(13・6%)上回った。JAおきなわ宮古地区畜産振興センターがこのほどまとめた。
1頭平均の子牛価格は、全国的な子牛不足を受け、45万5164円(同比7万9140円高)の高値だった。一方、取引頭数(成牛含む)は農家の高齢化に伴い、前年と比べ233頭少ない3353頭。子牛の高値が頭数減をカバーし、販売額を伸ばした。
子牛不足の背景には、安愚楽牧場の経営破綻や福島県の原発事故、農家の高齢化などがあるという。
子牛販売額13億7641万円の市場別内訳は、宮古が11億2046万円、多良間が2億5595万円。宮古の7月の1頭平均価格51万7868円は全国平均を上回り、キロ単価1899円も全国3位だった。
6月の宮古の去勢牛価格は51万3000円と06年12月の52万1000円以来6年6カ月ぶりに、50万円の大台に乗った。上半期の去勢価格は、9月の52万2329円が最も高かった。
宮古の高値の理由には、計画交配が進み増体と系統の良い優良子牛が生産されていることも挙げる。9月の子牛価格49万2000円は、県平均の46万6000円を2万6000円上回った。
子牛の取引頭数は宮古2406頭(前期比221頭、8・4%)減、多良間が618頭(58頭、8・6%)減。減少は高齢化が主要因とされ、競り上場規模(宮古月400頭)の維持へ重要課題に挙げている。
宮古の1頭平均価格は46万5694円、多良間が41万4167円。平均体重は宮古が255㌔、多良間が233㌔。キロ単価はそれぞれ1825円、1774円と高かった。
宮古と多良間を合わせた性別の1頭価格は、去勢が48万7285円、雌が41万4796円だった。