タブレット使い公開授業/下地中
フューチャースクール推進事業
情報通信技術を活用した「フューチャースクール(未来の学校)推進事業」と「学びのイノベーション(革新)事業」の実証校に国から指定されている下地中学校(宮國勝也校長)で16日、公開授業があった。教師のパソコンと生徒のタブレット端末を結ぶ斬新な授業で、1年B組の社会科では、写真や映像・音声の資料も使うなど、通常の授業とは違う一面を見せた。
授業は砂川泰範教諭が担当した。「なぜ外国企業がタイに進出しているか」と設問。生徒たちはパソコンの情報を引き出し、グループでも話し合って「労働者の賃金が安く、人口が多いアジアの国々に近い」と正解を導き出した。
タイの主要産業が、「農業」から「工業」に転換したことも輸出割合を示したグラフで確認。「工業団地」の意味は、インターネットですぐに調べた。
田名智開君は「写真や映像・音声資料があったので分かりやすかった。分からない言葉は、インターネットで調べた」と授業に満足の様子だった。
砂川教諭は「紙と比べデジタル資料は配布に時間を要しない。時間のロスがないため、授業を計画的に進められる」とメリットを強調した。
公開授業は理科や保健体育、英語でも行った。公開授業に次いで、研究討議や全体会を開いた。