保育研究の成果発表/第34回保育大会
永年勤続者を表彰
第34回県保育士会宮古支部(垣花喜美子支部長)の保育大会が20日、下地農村環境改善センターで開催された。長年、保育士を務めている仲田友実さん(下地保育所)と野崎徳子さん(同)を支部長表彰。下地保育所が「新たな時代の保育実践」と題して研究発表した。
下地保育所は、放射能の影響を心配する親の計らいで弁当を持参しているM君の「みんなと同じ給食を食べたい」との思いに寄り添う保育を紹介した。
保育士たちは、弁当を給食と同じように見せるために弁当を皿に乗せ替えるなど悪戦苦闘。皿の弁当にM君は笑顔になった。M君の一家は、2011年宮古島に移住。「放射能を勉強する機会を与えてくれたM君の親には深く感謝したい」と述べた。
開会式で垣花支部長は「私たち保育士には子どもたちの心身の成長のため、保育の質の向上と専門性が求められている」とあいさつした。
仲宗根正宮古福祉保健所長(代読)は、実り多い大会になるよう祈念。渡真利健次市福祉部長は幼、保が連携する15年度から保育環境が大きく変わることを説明した。
下地保育所の発表に次いで、沖縄キリスト教短期大学の大城りえ教授が記念講演を行った。
同会では全国保育士会会長感謝状を受ける▽濱川秀美さん(佐良浜保育所)▽瑞慶覧定代さん(西城保育所)▽謝敷絹代さん(同)▽根間敬子さん(東保育所)-らも紹介された。