26人の新議員誕生/第3回宮古島市議選
現職19人、新人7人/与党系圧勝17人が当選
任期満了に伴う宮古島市議会議員選挙は27日投票され、即日開票の結果、26人の議員が誕生した。現職19人、新人7人が当選。与野党勢力は与党系17人、野党系3人、中立系6人となり、下地敏彦市長を支える与党が圧倒的過半数を獲得した。野党系は改選前の議席を三つ減らした。
定数26に、現職21人、元職2人、新人10人の計33人が立候補し、7日間にわたる選挙戦を展開した。
2005年の合併以来3度目の選挙。下地市政では2度目の選挙で、現在の市議会の勢力構成(与党15人、野党6人、中立5人)がどう変化するかが焦点だった。
与党は、現在の議席を確保または上積みを目指し、下地市長ら当局が苦戦と伝えられる候補者にてこ入れを行うなど、水面下で勢力維持・拡大を図った。
野党は、労組を中心に各候補者の優劣を分析。優位とされる候補者は引き締めを図り、苦戦とされる候補者は電話戦術などで、議席の確保、増を目指した。
知名度や実績で優位な現職が、これまでの獲得してきた固定票や組織票の流れを最小限に食い止めるなどして19人が当選。得票数は11人が1000票を超え、上位当選をほぼ独占するなど、強さを発揮した。
新人は、若さやフレッシュさを前面に押し出すとともに、地縁血縁を中心にした草の根的な運動を展開。5人が得票数1000票を超えるなど善戦した。
現職は野党系2人が落選した。
最年少当選者は39歳、最年長は72歳。
当選者を地区別にみると平良17人(現職12人、新人5人)、城辺は現職4人、上野は現職2人、伊良部は現職1人、新人1人、下地は新人1人が当選を果たした。
前哨戦となる1月の市長選が無投票となったことや掲げる公約がほぼ同様なことなどから、盛り上がるに欠ける選挙と言われてきた。
しかし、告示後は、期日前投票が前回選挙を上回る勢いで推移するなど、国政選挙とは違って、有権者の関心の高さを示した。