数字で見る市議選
与野党票差、1万6000票/平均年齢は58歳
任期満了に伴う第3回宮古島市議会議員選挙の投票が27日行われ、即日開票の結果、26人の新しい議員が誕生した。今選挙には現職21人、元職2人、新人10人が立候補し、20日の告示から6日間の激しい選挙戦を展開した。選挙結果を数字で分析する。
【当選順位】トップ当選は3期連続で下地明氏。最多1752・839票を獲得した。2009年の選挙より202票上積み。地元城辺地区を中心に幅広い層から支持を集め、着実に票を積み上げた。
2位は棚原芳樹氏で得票数は1752。下地氏と同じ得票数ながら案分票の差で2位当選となった。
新人の最多得票は仲間頼信氏。新人ながら1462票を獲得して全体でも4番目の得票。同じく新人の上地廣敏氏が1457票で仲間氏に続いた。
1000票以上を獲得した候補者は計16人。前回選挙の10人を上回った。
性別の当選者は、男性の25人に対して女性は亀濱玲子氏1人だった。
【平均年齢】当選した26人の平均年齢は58歳で、前回より3歳高くなった。70代が2人、60代11人、50代9人、40代3人、30代1人の構成。最年長は72歳の新城元吉氏、最年少は濱元雅浩氏で39歳。
【地区別当選者】当選者を出身地別にみると、平良が最多17人、次いで城辺が4人、伊良部と上野が2人ずつ、下地は1人だった。
前回選挙に比べて平良は2人増え、城辺は2人少なくなった。伊良部は同数で上野は1人減、過去4年間議席がなかった下地では上地廣敏氏が当選して議席を確保した。
【与野党別当選者】下地市政を支える与党系17人が当選し、野党系の3人をはるかに上回った。与党系は前回に比べ2人増、一方の野党系は議席を三つ減らした。21世紀新風会は5人全員が当選し、國仲昌二氏を含めて中立系の当選者は6人となった。
仮に野党系と中立系が協調路線を取ってもその数は9。17人を擁する与党の安定多数は揺るがない。
【勢力別得票数】与党系の当選者の得票は合わせて2万194票。野党系全員の得票2802票を1万7392票上回り、圧倒的な勝利を印象付けた。中立系は6120票だった。
当落を問わず、全候補者の得票を勢力別に振り分けてみると、与党系は2万1406票を獲得、野党系は4643票。その差は1万6763票で、ここでもその差は歴然となった。
獲得票数に地縁血縁が色濃く反映される市議選と言えども、この選挙における与党系の大勝は、宮古島市の保革の勢力図を鮮明に浮かび上がらせている。
【投票率】76・60%で前回を2・34ポイント下回った。過去3回の選挙で最も低い投票率(2005年第1回市議選は85・86%)。投票総数は3万2674票。
今回の選挙は当初から投票率が下がることが指摘されていた。昨年6月の県議選、今年1月の市長選がいずれも無投票で確定していることなどが要因で、政治的無関心層の広がりが背景にあるものとみられる。
【期日前投票】全体の投票率は前回選挙を下回ったものの、期日前投票は前回より0・66ポイント増加。初日は1627人だったが、2日目以降は毎日2000人以上の有権者が投票し、6日間の投票者総数は計1万3699人だった。
最終の投票率は31・81%となり、前回の31・15%を上回っている。
【当日有権者数】男性2万1040人、女性2万1614人の計4万2654人だった。前回に比べて235人増えた。