学力向上へ共同研究/沖縄大学教職支援センター
教師の指導力充実も/市内4小中学校と協定書
沖縄大学教職支援センター(梶村光郎センター長)は31日、市内の4小中学校と、教師の生徒指導力の充実と児童生徒の学力向上を目指す「積極的な生徒指導に関する調査研究」について共同研究の協定を締結した。今後は同センターが持つノウハウやスキルを使った指導を行うなど実践事例を積み重ねることで、積極的な生徒指導のプログラム開発に取り組む。
今回、同センターと共同研究の協定を交わしたのは平良第一小学校(乾邦夫校長)、久松小学校(根路銘和子校長)、久松中学校(平良ヒロ子校長)、平良中学校(伊志嶺吉作校長)の4校。市役所城辺庁舎で調印式が行われ、同センターの上地幸市副センター長と各校の校長が協定を交わした。同センターがこのテーマで学校と共同研究を行うのは今回が初となる。
共同研究を行う内容としては、積極的な生徒指導の考え方、進め方に関する研修事業▽積極的な生徒指導プログラムの開発▽①自己存在感を与える授業の工夫②共感的な人間関係を育成する授業の工夫③自己決定の場を与える授業の工夫-の生徒指導の三つの機能を生かした授業づくり-など。
具体的には、同センターがこれまでの調査研究の中で集積した学習指導や生徒指導のノウハウ、スキルを4校の職員に提供。教師は学習指導や生徒指導の中にそれらを取り入れ、積極的な指導の実践事例を作り出していく中で、指導プログラムの開発を目指す。
調印式で上地副センター長は「積極的な生徒指導という名称は理解していても、その実践となると学校や教職員間で違いがあることが分かった。宮古島の4校の先生の協力で実践事例をふくらませ、教師力をどう高めるかについてシステム化ができればよいと思っている」との考えを示した。