那覇への空輸費補助へ/宮古島市
生鮮水産物 伊良部で説明会開催
宮古島市は宮古-那覇間の生鮮水産物の輸送費補助事業が今月下旬にも始まるのを前に11日、伊良部の漁業関係者を対象に事業説明会を開いた。地理的事情から生じる宮古の流通条件不利性解消を目的とする。沖縄本島までの空路輸送費補助は宮古島市が県内では初めて。補助額は1キロ当たり55円に設定した。
対象品目は、市内3漁協(伊良部、宮古島、池間)を通して沖縄本島に出荷される生鮮水産物。漁業者への支払いは、出荷実績に基づき四半期ごとに行う。
伊良部漁協が沖縄本島に出荷している水産物はマグロやカツオ、グルクンなどが多い。
補助対象にはシャコガイ、イカ、タコ、モズク、クルマエビなどほとんどの生鮮水産物が含まれるが冷凍品、加工品は対象としない。
期待される事業効果には①漁業者の出漁機会が増え生産量の増加につながる②出荷先が増え宮古の魚の魅力を広く発信できる-などを挙げる。
キロ当たり55円の補助は、宮古-那覇の空路輸送費1キロ108円と、宮古-那覇間(290㌔)の陸路輸送費53円(仮定)の差額で算出した。
同事業は沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を活用する。年間の補助金額は2011年度の3漁協輸送実績250㌧を基に1375万円と試算し、今年度当初予算に計上していた。
説明会はきょう12日は午後5時から池間漁協、13日は午後4時から宮古島漁協で開催する。