池間六段が3連覇/第5期宮古囲碁名人戦
宮古第一ホテル杯第5期宮古囲碁名人戦(主催・日本棋院平良支部、協賛・宮古第一ホテル、後援・宮古毎日新聞社)は10日、こすみ囲碁教室で決勝リーグの第2週を行い、池間博美六段が7戦全勝で3連覇を達成した。上位4人には池間六段、知念一将六段、平良博彦六段、仲間昇六段が入り、来期の決勝リーグ出場権を手にした。
決定リーグには8人出場し、総当たりで勝ち星の数を競った。
第1週では池間六段、知念一将六段、平良博彦六段が4戦全勝で並んだ。
池間六段は第2週の第5局で、知念一将六段と対戦した。全勝同士の対局は、勝った方が優勝に大きく近づく大一番。両者力の限りを尽くし、形勢不明のまま進んだ碁は、ヨセ勝負の結果、黒番の池間六段が2目半のわずかな差で勝った。
第5局を終わった時点で全勝は池間六段だけとなった。平良六段は池村浩明六段に負けを喫し知念六段と1敗で並んだ。
知念六段は第6、7局を勝ち6勝1敗。池間六段が勝てば優勝、負ければ知念六段とのプレーオフになる池間六段と平良六段の第7局は、池間六段が中押しで勝ち優勝を決めた。
池間六段は「予選での仲間勝之六段との半目差や、知念六段との2目半差など小差の勝負を勝てたのは運が良かった」と感想。宮古名人戦は本因坊戦と並ぶぐらい内容の充実した大会とした上で、「大会を一層盛り上げるためにも、4連覇を目指して頑張りたい」と抱負を語った。
閉会式で宮古第一ホテルの神里恵亮社長は「池間六段の3連覇は素晴らしい。他の皆さんも池間六段に負けじとの気概をもって精進し、来年の大会で活躍してほしい」とあいさつした。
宮古囲碁名人戦の優勝者は第1期が前里成人六段、第2期が知念六段、第3、4、5期を池間六段が連覇した。