節電の大切さ学ぶ/沖縄総合事務局
南小で省エネ実践教室
次世代を担う子どもたちを対象に「省エネルギー」に対する意識啓発を目的とした内閣府沖縄総合事務局経済産業部の「省エネ実践教室」が13日、南小学校で行われた。
同教室は、6年生の3クラス、93人を対象に行われ、「沖縄のエネルギー」を題材にしたクイズ劇やペットボトルで風力発電を学ぶ工作、発電することの大変さを学ぶ省エネ体験スタンプラリーなどが行われ、児童たちはエネルギーの大切さやそれを生み出すことの大変さについて学んだ。
クイズ劇では「火力発電の原料の一つである石油があと何年ぐらい取れるのか」の問題に対する解答が「40年」であることや、石油や石炭を燃やして発電することで二酸化炭素(CO2)がたくさん発生し地球温暖化になることも説明された。
地球温暖化による影響としては、氷河が溶け出して海面が上昇することや、サンゴ礁の白化現象にもつながり生き物が生息する場所がなくなっていくことなども報告された。
児童たちに対しては、沖縄の電力が主に火力発電となっていることから今後、家庭でできる省エネ対策として、使っていない家電のコンセントを抜く、シャワーの出しっ放しをしない。外出についても近い場所は徒歩や自転車を利用することなどが呼び掛けられた。
工作「ペットボトルで風力発電」では、実際に児童たちがペットボトルで作った風力発電装置で発電の仕組みを理解する取り組みも行われた。
そのほか、省エネ体験スタンプラリーでは火力、風力発電のほか児童たちが実際に発電する手回し発電、自転車発電のコーナーも設けられ、発電することの大変さを体験した。
同教室は、沖縄のエネルギー消費の推移が全国と比べ高い伸びとなっていることから、家庭部門における省エネルギー対策を推進するため、次世代の担い手である子どもたちを対象に、身近で日常生活に欠かせない「エネルギー」への理解を深めることなどを目的に実施している。