学習活動の成果を展示/市生涯学習フェスティバル
市民訪れ交流深める/きょうまで中央公民館
平田さん講演「島は宝」
第9回宮古島市生涯学習フェスティバル(主催・市教育委員会)が16日、市中央公民館で開幕した。初日から多くの親子連れが来場し、市民の学習活動の成果に関心を寄せた。野外に設営された軽スポーツ、セグウェイ体験、宮古馬との触れ合いコーナーは子どもたちの歓声でにぎわった。県文化振興会アドバイザーの平田大一さんは講演で「島は宝の山」と話し、宮古島の限りない可能性に触れた。フェスティバルはきょう17日まで。
「学び育てる 文化のまち みゃ~く」をテーマに開催されている。講演会をはじめ▽活動展▽舞台発表▽折り紙、空気砲づくり(キッズコーナー)▽ロボット実演▽焼き物のシーサーづくり(体験工芸村)▽エコ移動図書館▽屋台-などを楽しむことができる。
活動展では、社会教育団体や公民館利用者・団体が学習の成果を発表。老人クラブや子ども会育成連絡協議会、博物館などの団体が日ごろの活動の様子を写真やパネルで紹介している。
初日の大ホールにはエコキャンドルやストラップをつくるコーナーが設けられ、ロボットを操作できる体験コーナーもあった。ソテツで虫かごや指輪をつくるコーナーも多くの子どもたちでにぎわいを見せた。
午後に講演した平田さんは、「文化でおこす、人と地域と未来のはなし」という演題で話を進めた。
八重山の小浜島で生まれ、大学卒業後に島に戻って活動を始めた経緯に触れ、「『視点は郷土、視野は世界』。島で生まれたことを誇りに思える活動をしたかった」と話した。
その上で「島で当たり前のこと、古くさくてダサイと思われているものが、世界から見た場合、実は刺激的で格好良く見える」と指摘。「自分たちの足元にある本物の宝物を確認してほしい。分からないときは外の人に教えてもらう。外からの視線は頼りになる。だからこそ交流が大切なんです」と語った。
「一流の島人になりたい」と決意して活動を続けてきたという。「鳥の目と虫の目の両方を持ち、島に根っこを張り、その上で翼を広げて外の世界と交流を深めてほしい」と話し、積極的な行動を促した。
聴衆は、生まれ島を誇る平田さんの生き方に触れ、自らの島へ思いをはせた。
フェスティバルはきょう17日まで。時間は午前10時から午後5時。