東急グループ「まいぱり」が開業/式典で関係者テープカット
新たな観光スポット誕生/きょうから一般オープン
宮古島に新たな観光スポットが誕生した-。東急グループの東急電鉄と宮古観光開発の「まいぱり宮古島熱帯果樹園」の開業式典が16日、同園で関係者を招いて盛大に行われた。下地敏彦市長や同電鉄の泉康幸常務、同開発の鈴木雄二社長らがテープカットを行い、農業と観光が融合した新たな観光スポットとして多くの人に愛されることに期待を寄せた。同施設は17日午前10時から一般オープンとなる。
鈴木社長は「農業と観光が融合した新しい観光施設として多くの人に喜んでもらえる内容にしたい。今後、農園で収穫した果物のアイスクリームやジュースも提供していくので楽しみにしていてほしい」と述べた。
「まいぱり」は、同グループが所有する与那覇前浜後背地の中央エリア25㌶に、ガイド付き遊覧カートで周遊する展示農園のほか、敷地内に熱帯果樹類の生産農園を設け、「見て」「触れて」「味わう」ことのできる施設として営業する。
施設内の遊覧カートのコースには、ジャボチカバ、飴玉の木、アボカド、ミラクルフルーツなど世界各国の珍しい果物を見ることができる。
東急グループが所有する同エリアは1984年に宮古島東急リゾートが、88年にエメラルドコーストゴルフリンクスが開業して以降も開発が滞ったままだったが今回ようやく「まいぱり」の開業にこぎ着けた。
同農園の開設によって、同グループが同地区内で所有する土地すべてが活用されることになった。
同施設は宮古島東急リゾートとエメラルドコーストゴルフリンクスのほぼ中間に位置し、約6㌶の敷地にパインやバナナ畑、熱帯原産の果樹、花木などを植栽したほか、宮古馬の牧場や熱帯果樹園などを配置している。
園内にはビジターセンターを設け、収穫した果物類を使ったアイスクリームやジュース、農産物を販売する。また、生産物の一部は首都圏などの東急ストアで販売する予定。
同ゴルフリンクスを営む宮古観光開発が経営し、年間6万人の集客を目指すほか、当初の生産物売上は3500万円ほどを見込んでおり、園内では宮古島に適した新たな熱帯果樹栽培の可能性なども模索していくという。