縦断道路の整備進む/県道城辺下地線
長北-下南間来年度完了/観光、産業発展を支援
県道城辺下地線の城辺長北(北海岸一周道路)と同下南(友利線)の区間の工事は現在、城辺長南の城辺線沿いで山の土砂を削り取る切土工事が行われ、大詰めの段階に入った。同区間の延長は5・7㌔、幅が16~17㍍。工事は来年度中に完了する。
県道城辺下地線は、宮古島の観光や産業、地域活性化を目的に整備する。
宮古島の中間部を縦断する12・8㌔。長北を起点に下地皆愛(保良上地線と来間大橋取り付け道路との交差点)と結ぶ。
長北-下南(北側)は30億8000万円の総予算枠で1995年に着工し、2012年度末まで18年間の進ちょく率は95・5%に達した。
宮古土木事務所の下里和彦所長は「城辺下地線(長北、下南間)が開通することによって、主要道路間の行き来が便利になる。これまでは迂回や農道を通ったりして移動に余計な時間を要していたが短縮される」と事業効果を強調した。
南側(下南-皆愛、約7㌔)については「早急に事業化し、全線の早期の完成を目指したい」と抱負を語った。同区間は路線認定されたものの、まだ予算が付いていない。
宮古島を横断する幹線道路は城辺線や下地線、上野線など整備が行き届き、平良市街地と地方部間の交通の便は良い。一方、島を縦断する幹線道路は少なく、観光道路の保良上地線と北海岸一周道路の行き来は不便をきたしている。城辺下地線は横断道路を結ぶ交通ネットワークの要路線としての役割を担う。