社会・全般
2013年11月22日(金)9:00
テロ対策で総合訓練/平良港保安対策協議会
本番さながら実施
平良港テロ対策総合訓練(主催・平良港保安対策協議会)が21日、平良港下崎埠頭で行われた。訓練は入港予定の船舶にテロリスト2人が乗り込み、乗組員を人質に取ったとの想定で、本番さながらに行われた。
訓練には13の機関や事業所から約100人が参加。宮古島海上保安署の巡視艇「やえづき」と宮古署の警備艇「みやこ」がシージャックされた船舶を下崎埠頭に着岸させた。
「やえづき」の海上保安官が船舶に移乗し、テロリスト1人の身柄を船上で確保した。陸上に逃走を図ったもう1人のテロリストは宮古島署員が制圧し、身柄を拘束した。
訓練はテロリスト制圧の訓練とともに、関係機関や事業所との情報伝達訓練も行われた。
平良港港湾管理者の長濱政治副市長は「テロはどこで起きても不思議ではない状況にある。宮古の物流の99㌫は平良港を経由して入って来る。ここは非常に重要な港湾。万が一テロが起きた際をイメージし、その際の情報伝達や迅速な対応を確認する訓練は意義深い」と述べた。