平和と暮らしアピール/5・15平和行進
300人がシュプレヒコール/下地島の軍事利用に反対
本土復帰から38年を迎えた15日、5・15平和行進が市街地を中心に行われた。主催者発表で300人の参加者が上野から平良までの8・3㌔を行進し、普天間基地の即時撤去や下地島空港の軍事利用反対を訴えた。市平良庁舎前で開いた郡民大会では「平和と暮らしを守るアピール文」を採択。全世界の平和のために闘い抜くことを誓い合った。
昨年まで約20㌔を行進したが、より多くの市民が参加しやすいように距離を短縮。上野地区の大嶽城趾公園前駐車場から平良・鏡原を抜け、市街地に入るコースに変更した。
午後1時30分から出発式を行った。平和行進実行委員会の下地勝男委員長は「沖縄には在日米軍基地の75%が集中している。これは沖縄の中に基地があるのではなく、基地の中に沖縄があると言ってもおかしくない」と現状を指摘。「普天間基地の問題をはじめ下地島空港の軍事利用がささやかれるが、私たちはいったいどれだけの忍耐と我慢を強いられるのか。普天間基地の即時撤去、下地島空港の軍事利用を許さないために頑張ろう」と参加者に呼び掛けた。
ガンバロウ三唱で結束した後、平和行進がスタート。航空自衛隊基地の前でシュプレヒコールを上げ、陸上自衛隊の配備や自衛隊の海外派兵、憲法改正反対を訴えた。
この後、市街地に向けて行進した。参加者は「下地島空港の軍事化反対」ほか、「普天間基地撤去」「日米両政府に怒りを」などと書いたプラカードを掲げて歩き、基地撤去と恒久平和を求めた。
市街地ではシュプレヒコールを繰り返しながら行進。道行くドライバーや歩行者に、米軍と自衛隊に関する沖縄や宮古の現状を訴えて結束を呼び掛けた。
平良庁舎に着くと郡民大会を開催した。実行委員会の上地賢治副委員長が「安心で安全な生活がなければならない。5・15平和行進を子々孫々まで続けるために心を一つにして頑張ろう」と述べた。
この後、大会アピール文を採択。「普天間基地の即時閉鎖、辺野古新基地建設反対、下地島空港の軍事利用反対をはじめ米軍・自衛隊基地の強化・拡大に反対して取り組む」とする表明を参加者の総意で採択した。
最後はガンバロウ三唱を行い、参加者全員が拳を振り上げて恒久平和を訴えた。