生産量30万7000㌧見込む/2013-14年産サトウキビ
前期比1万8000㌧減/台風、干ばつ被害響く
宮古地区の2013-14年産サトウキビの生産見込み量がまとまった。宮古島市が28万4291㌧、多良間村が2万3171㌧で合計30万7462㌧。前期の実績に比べて1万8000㌧減少する見込みだ。台風や干ばつの被害が響いた。
今期のサトウキビは、厳しい気象条件の影響を受けており、6月下旬から8月にかけて続いた干ばつ傾向では、春植えや株出しを中心に生育が鈍化した。
台風接近に伴う葉の裂傷や塩害でも全体的にダメージを受け、7月の台風では梢頭部の折損や葉の裂傷で1億5600万円の被害が発生した。これに続く塩害も拍車を掛けた。10月にも台風が接近し、強風で葉が裂けるなど1億円以上の被害が確認されている。
生産見込み量は各製糖工場や宮古島市、多良間村のまとめで分かった。
地区別では、▽平良8万1000㌧▽城辺8万1400㌧▽下地3万6000㌧▽上野3万㌧▽伊良部5万6000㌧▽多良間2万3200㌧-を見込む。反収(10㌃当たりの収量)は6~7㌧で推移している。
全体の収穫面積は4858㌶。地区別は▽平良1196㌶▽城辺1491㌶▽下地545㌶▽上野476㌶▽伊良部841㌶▽多良間309㌶-となる。
市の収穫面積を作型別にみると、夏植えが最も多く2700㌶、株出しが1558㌶と続いて春植えは290㌶となっている。株出しが急増しており、全体の34%を占めた。
株出しの地区別比率は▽平良34・7%▽城辺39%▽下地41・3%▽上野51%▽伊良部12%-。宮古本島内の栽培体系が1年1作の株出しにシフトしている様子がうかがえる。
作型別の平均反収は夏植え7・2㌧、春植え5・3㌧、株出し4・8㌧。比較的低調な春植えと株出しの反収が干ばつや台風で受けたダメージを裏付けた。