比の台風被害で義援金/宮婦連
チャリティー演芸会開催
宮古婦人連合会(島尻清子会長)主催の「フィリピン台風災害救援美ら島づくりチャリティー演芸会」が7日夕、下地農村環境改善センターで開かれ、盛況を博した。同演芸会では宮古在住のフィリピン出身女性で結成するフィリピンマブハイグループ(宮平アレン代表)が被災地フィリピンの民俗伝統芸能の舞踏を披露するなど、舞台は多彩な演目で彩られた。支援金に充てる400枚余りの入場チケットは数日間で完売。宮婦連から同グループに義援金が贈呈された。
台風30号で未曾有の大災害に見舞われたフィリピンの人たちに義援金を送るため同演芸会は企画された。入場チケットの収益金をすべて被災地に義援金として送金することが目的で、マブハイグループに所属する友利ジョイさんの働き掛けで宮婦連が主催し開催することを決定した。
演芸会は宮婦連役員による踊りで幕開けし、下地子ども会によるエイサーや下地フラサークルなど多彩な演目が舞台で繰り広げられた。マブハイグループは「スウェイワカワカ」などのモダンダンスのほか、スペインから伝来したという「カタラナ・カリニョーサ」の伝統舞踊や古来からの「バンブーダンス」などを披露した。
市を代表して長濱政治副市長があいさつし、「フィリピンを襲った台風30号は2003年に宮古島を襲った台風14号をはるかにしのぎ、その犠牲者数は1万人にも達するといわれている。われわれも被災を受けたとき、このような善意を本当にありがたいと思った。宮古から支援のメッセージを発することで、フィリピンの人たちを励ましていこう」と呼び掛け、同演芸会の開催に敬意を表した。
集められた義援金の贈呈式が行われ、島尻会長から義援金が、先嶋建設職員有志で募金を集めたという黒島正夫(先嶋建設社長)さんから寄付金が友利さんと宮平会長に贈呈された。善意の浄財を受け取った友利さんは「宮古の人の温かさを心からありがたく思っている」と涙声で感謝のことばを述べた。