飲酒運転の怖さ体感/宮古島署
実体験型講習会開く
飲酒運転実体験型講習会が15日午後、宮古自動車学校で行われた。参加した事業所の職員が酒を飲んだ状態で車を運転し、その危険性を体感。それぞれ飲酒運転の根絶に向けて決意を新たにした。
講習会は、宮古島署と宮古島地区交通安全協会、宮古自動車学校、大和電工が共催した。「飲酒運転をしない・させない・許さない」環境づくりが狙い。
開講式で交通安全協会の宮里敏男会長は「『一滴が涙に変わる』。きょうの講習会で酒を飲んで運転することの怖さをしっかり確認してほしい」と述べるとともに、飲酒運転根絶運動の広がりに期待を込めた。
この後、酒を飲む班と講義を受ける班に分かれて講習会が始まった。酒を飲む班の5人は、はじめに正常な状態で車を運転。その後1時間程度酒を飲み、再び車を運転した。
それぞれ運転はできるものの、正常な状態のときは難なくこなした車庫入れに失敗する人も。急発進や急ブレーキをしてしまう人もいた。口々に「とにかく怖い」と話し、酒を飲んだ状態で車を運転することの怖さを体験した。
平良悟さんは「慎重に運転しているつもりだが思うようにいかない」と感想。「何か怖い。急ブレーキや急発進もしてしまった」と話し、正常時とは違う自身の判断能力や反射速度の変化に驚いている様子だった。
浦崎哲也さんは「とても運転なんてできない。気持ちが行け行けになってしまっているので怖い」とお手上げの様子。「飲んで運転するのはダメだ」と自分に言い聞かせるように話した。