エコ宮古島を全国発信/市がPR館建設に着工
下地上地 14年度のオープン目指す
宮古島市(下地敏彦市長)が計画を進めてきた「エコアイランド宮古島PR館」の建築工事が19日、下地上地で着工した。環境保全への意識啓発や観光振興支援を目的に、地球に優しいエコの島宮古の取り組みを発信する施設。建物が完成次第、展示物を整えて2014度中のオープンを目指す。
鉄筋コンクリート造りの平屋で延べ床面積は240平方㍍。事業費約9000万円は、一括交付金を活用した。建築は南西建設、機械が朝日建設工業、電気工事は大和電工がそれぞれ請け負った。
起工式には地域住民や市職員、工事関係者らが出席。神事は宮古神社の奥間寛次神主の祭司で執り行い、下地市長らがくわ入れや玉串奉納の儀式などで工事の安全を祈願した。
直会で下地市長は「宮古のエコ関連施設には、年間2000人以上の視察者が来ている。PR館を市民の環境学習やエコツアー客の更なる呼び込みに役立てることで、地域活性化につなぎたい」とあいさつした。
同施設は2009年に資源エネルギー庁から認定を受けた「宮古島次世代エネルギーパーク(宮古島全体)」と関連する。
展示物は同パークが発信する①バイオエタノール生産設備②ラムサール条約に登録した与那覇湾③来間島100%再生可能エネルギー自活実証事業④エコハウス⑤酒造会社のメタンガス生成施設⑥メガソーラー(大規模太陽光発電)⑦地下ダム資料館⑧風力発電-など宮古各地のエコ施設等を紹介する内容のものを描く。市エコアイランド推進課は模型やパネルのほかに「エコを体験できる展示物」の導入にも意欲を見せている。