宮古島市商業地/最高地価は西里根間
2010年地価調査
県企画部は日、2010年県地価調査結果を発表した。宮古島市の商業地は対前年市町村別平均変動率で5・2%下回り、下落幅は県内ワースト2位となった。宮古地区の最高地価は平良字西里根間246番地で標準価格は1平方㍍当たり9万1900円。前年を6800円(6・9%)下回り、基準地別の下落率では県内ワースト1となった。県内地価は住宅地で12年、商業地で19年連続して下落している。
地価調査の宮古地区の基準値は、宮古島市で13地点(うち商業地2地点)、多良間村2地点。
宮古地域は、住宅地、商業地ともに下落。宮古島市の商業地は前年を5・2%大幅に下回り、住宅地は0・9%マイナスとなった。
住宅地最高額の平良字西仲宗根染地112番1は、前年を1000円(3・1%)下回り、1平方㍍当たり3万1100円となった。
宮古島市の住宅地平均価格は9600円で前年比で0・9%下落するも、下落幅は前年1・1%下落に比べ下落幅は縮小した。
また、多良間村は2地点の平均で、前年を3・8%下回り、1平方㍍当たり7200円となった。
宮古島市の商業地価が下落した要因について県企画部では、西里大通り商店街の客足が郊外型大型店舗に流出しているのに加え、八重山と比べて入域観光客の回復が遅いことなどが主な原因と分析している。
県全体では年連続(宅地年、商業地年連続)して地価が下落している。
地価の下落について県では「住宅地はリゾート関連投資の減少や個人所得およびマンション開発等の低迷、雇用不安などによる不動産需要の減退が考えられる」とし、商業地は「景気低迷に伴う投資需要の減退、観光施設の収益低下、ホテル稼働率の低下など観光関連が弱含みで推移していることなどが要因」と分析している。
県内の最高地価は、那覇市松山1丁目1番4で1平方㍍当たり59万円で、前年より1万6000円(2・6%)下落した。
地価調査は、国土利用計画法施行令第9条の規定に基づいて都道府県知事が毎年7月1日時点における県内の基準地の標準価格(または地価)を調査し、その結果を公表。
この標準価格は、国が行う地価公示(価格判定基準日1月1日)とあわせて一般の取引価格の指標となっている。