黒糖72㌧を初出荷
宮糖多良間工場 安全輸送祈願
【多良間】宮古製糖多良間工場(来間春誠工場長)は6日、2013~14年産サトウキビを原料にして作った黒糖72㌧(2500ケース)を初出荷した。来間工場長、伊良皆光夫村長らが初荷を積んだトラックを見送り、陸上・海上の安全輸送を願った。
同多良間工場は12月24日に操業開始。今期生産量は前期比200㌧増の約2万3200㌧を見込む。操業日数は4月上旬までの103日前後を予定。工場は24時間フル稼働で順調に操業している。
構内の初荷式で、来間工場長らが黒糖を満載したトラックに神酒や塩を供え、手を合わせて安全輸送を祈願した。
来間工場長は「製糖期が始まって13日を迎えた。工場内では120人のスタッフが黒糖作りに精を出している。103日の長丁場になるが、日本一と言われる多良間の黒糖をアピールし、関係者一同、無事故、無災害でいきたい」と決意を新たにした。
伊良皆村長は「日本一黒糖のブランド化に向けて頑張ってほしい。工場内を含め陸・海上で働く人も安全第一で頑張ってください」と激励した。
陸上輸送を引き受ける多良間交通の知念功厳代表は「日本一といわれる黒糖を港まで預かります。安全を心掛けて大事に輸送する」と気持ちを引き締めた。
今期のキビは干ばつや台風の影響を受けたが、順調に回復。今後の冷え込みで平均糖度の上昇が期待されている。5日までの原料搬入量は2393㌧。同日現在の平均糖度は13・2度を推移し、34%が基準糖度帯(13・1度以上14・3度以下)を占めた。