キビ畑で連続不審火
放火の疑い視野に捜査/宮古島署
6日明け方から朝にかけて、平良字東仲宗根添と城辺字福里のサトウキビ畑で、連続して不審火による火災が発生した。これらの火災によるけが人はなかった。宮古島署は不審火が連続して発生したことから放火の可能性も視野に入れ捜査を進めている。
6日午前4時10分ごろ、平良字東仲宗根添のサトウキビ畑から出火。約2800平方㍍を焼いて同50分に鎮火した。
通りがかりの人から「畑で煙が上がっている」との通報を受けた宮古島市消防署から、消防車両3台、署員9人が出動し消火にあたった。宮古島署からは警察車両2台と署員4人が出動した。
また、同日午前6時55分ごろ、城辺字福里のサトウキビ畑から出火。約1万平方㍍を焼いて午前7時45分に鎮火した。
火災を目撃した通りがかりの人から「畑から炎と煙が上がっている」との通報を受けた宮古島市消防署から消防車両2台が出動し、署員5人が消火にあたった。
市消防本部から連絡を受けた宮古島署は警察車両3台、署員6人を出動させた。
城辺福里火災面積は広く、4人のサトウキビ畑が被害に遭った。所有者の男性(69)は「1年半かけて育ててきた。収穫時期にこんな被害に遭って」と悔しさをにじませた。
別の所有者の女性(82)は「人手がないので、搬入に備えて早い時期から手刈りの準備を進めてきたのに」と言葉を詰まらせた。
被害に遭った東仲宗根添と城辺福里の畑は直線距離にして約6㌔。
宮古島消防本部と宮古島署は詳しい出火原因などの調査を進めている。
また、宮古島署は昨年12月に城辺字下里添で連続して発生したサトウキビ畑火災との関連も調べている。