粗糖900㌧を初出荷/宮糖伊良部工場
輸送の安全祈願
宮古製糖伊良部工場(渡久山和男工場長)は11日、サトウキビを原料に製造した粗糖900㌧を初出荷した。同工場管内の今期のキビは前期実績と比べ4000㌧増の5万6000㌧、粗糖は6700㌧の生産を見込む。
同工場は先月25日の操業開始以降、毎日24時間製糖を続け初出荷となった。
初荷式には安村勇社長や伊良部工場、輸送会社の職員らが出席し、輸送の安全を願った。
席上、安村社長は「農家の汗の結晶を一粒も無駄にしないよう安全を第一に万全な輸送をしていただきたい」とあいさつした。
粗糖の初荷は6台の大型トラックが、工場と港を行き来して運んだ。コンベアーに乗った黄金色の粗糖は朝日に映えて船倉に流れ落ちた。初荷は横浜の東洋精糖でグラニュー糖や上白糖などに精製され、家庭などで消費される。
伊良部工場には10日までに8395㌧のキビが搬入された。平均糖度は13・6度と基準糖度帯(13・1~14・3度)に入り、操業初日の13・4度より0・2度上昇した。
糖度区分別の原料構成比は13・0度以下が25・7%。13・1~14・3度が56・2%、14・4度以上が18・1%で74%が基準以上となった。トン当たり農家手取額は2万1434円で基準額の2万1554円を120円下回った。