沖糖宮古 糖度13.4度で上昇傾向/本島製糖開始1週間
6割のキビ基準以上/宮糖城辺は12・7度で横ばい
宮古本島製糖2工場(宮古製糖城辺工場、沖縄製糖宮古工場)の2013~14年期サトウキビ製糖操業は、今月8日の開始から14日で1週間となった。沖糖の平均糖度は13・4度と操業初日の13・2度と比べ上昇傾向。6割を超えるキビが基準(13・1度)以上を占めた。城辺工場の糖度は12・7度と初日と変わらない。宮古本島の製糖終了は、3月末を予定している。
■沖糖宮古工場
沖糖には14日までに、1万1686㌧のサトウキビ(原料)が搬入された。
糖度区分別の原料構成比は13・0度以下が35・9%。13・1~14・3度(基準糖度帯)が50・4%、14・4度以上が13・7%となった。糖度の最高は16・6度、最低が10・2度だった。トン当たり農家手取額は2万1425円と基準額の2万1554円を129円下回った。
今期の操業は干ばつや塩害、10月に襲来した台風の影響が懸念された。同工場によると被害はその後回復し糖度は基準値内に持ち直した。今後も好天が続けば、伸びていくと期待を込める。
品種構成比は早熟性の「農林27号」が収穫面積の55%を占め、次に多いのが中熟性「農林21号」の12%。同工場では「収穫は早熟性の27号を先に行い、2月以降に糖度が上がる21号は後にした方が農家所得は増える」と話している。
ハーベスターで収穫した原料の割合(13日現在)は51%と手刈りの49%を上回った。原料生産は平年並みの13万㌧を見込む。
■宮糖城辺工場
城辺工場には14日までに、8706㌧の原料が搬入された。平均糖度(12・7度)は基準値(13・1~14・3度)に届いていない。同工場は「晴天が続き、気温が下がれば糖度は上昇すると思う」と今後に期待した。
糖度区分別の原料構成比は13・0度以下が65・5%、13・1~14・3度(基準糖度帯)が31・6%、14・4度以上が2・9%。糖度の最高は15・4度、最低は8・6度だった。トン当たり農家手取額は基準(2万1554円)を992円下回る2万562円となった。
ハーベスターで収穫した原料の割合は51%、手刈りが49%。農家の高齢化に伴い、ハーベスターの利用割合が伸びた。
品種構成比は農林27号が58%、同21号が25%と同2品種で8割以上を占める。27号は収量、品質ともに優れ、葉殻(ぱーがら)も人手を加えなくても落下するなど栽培や収穫作業が楽なため、農家の人気が高いという。原料生産は平年並みの10万7000㌧を見込む。