40万人達成に黄信号/13年度入域観光客数
4~12月で29万8282人
前年度比3497人の減/市観光商工局まとめ
市観光商工局は14日、2013年度の12月までの月別入域観光客数を発表した。上半期では、過去最高となる41万人を記録した12年度実績を上回っていたものの、10~12月の3カ月はいずれも前年度実績を下回り、4~12月までの累計が29万8282人と前年度比で3497人減少。2年連続での40万人達成に「黄信号」がともる状況となっている。
13年度上半期の入域観光客数は20万5434人で、12年度の19万9317人を6117人(3・07%)上回る好調ぶりを見せた。中でも8月は前年度比6423人(17・98%)増の4万2139人、9月は3436人(7・98%)増の4万6513人の大幅増を記録した。
しかし、日本に多数の台風が接近した10月は、前年度実績の4万1755人から3万6292人と5463人(13・08%)の大幅減に。11月も2万6486人で3472人(11・59%)減少。12月は3万人台を回復したものの679人(2・21%)の減となった。
市観光商工局によると、12年度の下半期は宮古島が舞台となったNHKの連続ドラマの影響による入域客の増加が見られたほか、3月には音楽専門チャンネル「MTV」による野外音楽イベント「Isle of MTV Miyakojima(アイル・オブ・エムティーヴィー・ミヤコジマ)」が国内では初めて宮古島で開催されたことなどが41万人達成に大きく貢献したと分析。今年度も40万人を超えることに期待を寄せるものの、前年度のような大きな増加要因がないことに見通しの厳しさを示している。