平良児童館建設へ/宮古島市
子育て支援の拠点/来年4月供用目指す
宮古島市は平良西里のNTT社宅跡地(宮古高校東側)に平良児童館を建設する予定だ。新年度予算に建設費約1億4200万円を予算要求しており、認められれば今年9月着工、来年2月完成、同4月からの供用開始を目指す。健全な遊びを通して、子供たちの健康増進と情操を豊かにする施設として期待されている。
現在、上野新里地区でも児童館の建設が進められており(4月供用開始予定)、城辺地区でも計画されている。
市はそれぞれ①児童館(健全な遊びを与える)②学童クラブ(共働きの夫婦が増えていることから放課後に子供を預かり、学習や遊びの援助・世話をする)③子育て支援センター(子育て中の親子を対象に、育児についての相談、指導、保育に関する情報提供、子育てサークルの育成支援を行う)-の三つの機能を備えた複合施設として整備する方針。
平良児童館は1階平屋建てで、面積は約500平方㍍。多目的室や図書室、工作室、相談室などを設置する。
建設費の一部は、国の「次世代育成支援対策施設交付金」と県の「安心こども基金事業補助」を受ける。
建設予定地の敷地は一部を借り入れる予定。同敷地内には福祉の拠点となる総合福祉保健センター(仮称)の建設も計画されている。
市児童家庭課によると、建設予定の平良児童館近くには平良第一幼・小、南幼・小、平良中があり、年間利用者数は併設する子育て支援センター利用者も含め延べ1万8000人を見込んでいる。
市では児童館の建設は「子供を産み育てやすい環境を整備し、若者の定住促進が図られる」と強調。子供たちが安全に過ごすことができる居場所づくりの確保で、保護者が安心して就労に励むことができることや、子供たちの健康増進と情操を豊かにすることで市を担う人材育成にもつながるとした事業効果を挙げている。